訪問看護ステーションコスモスの立ち上げより

特定非営利活動法人 訪問看護ステーションコスモス
代 表   山下 眞実子

恒例の区立墨田公園でのお花見会「山谷に関わりながら看護を!」との想いから、看護の仲間が集まり「山谷地域を含めた訪問看護ステーションの開設」 に向け取り組みを開始したのが1999年の夏でした。多くの個人、団体より助言や指導を受け、NPO法人(特定非営利活動法人)での立ち上げを決意しました。何ら山谷での実績を持たない私達は、多くの人達に支えられ現在に至っています。2000年4月より介護保険制度が開始され、看護師独自での訪問看護ステーション設立が可能となり、2000年6月に訪問看護、居宅介護支援の事業者認可を受け、NPO法人訪問看護ステーションコスモスはスタートしました。

"平和"をイメージしたボランティアの作品山谷においては健康に対する意識や生活形態にも規定され、多くの人達が病気を持ち暮らしています。不況と高齢化の進む中、以前の活気に満ちた労働者のまちは変り、今こそ保健・医療・福祉の充実が、このまちに求められています。しかし行政、民間ボランティア組織の必死な取り組みにも関わらず、山谷においてはまだまだ保健・医療・福祉が十分いきとどかない現実があります。山谷の簡易宿所(通称ドヤと呼ばれています)に生活する人、山谷周辺のアパート・宿泊施設で生活する人達を含め、山谷を 第二の "ふるさと" として終の棲家としていくにあたり、私達訪問看護ステーションコスモスの果たす役割は大きいと考えます。一方路上で生活する人達に対しては、健康相談等何らかの支援を行い、弱者が切り捨てられることのない地域づくりを行いたいと思っています。

家族のある人も独居の人も人間としての触れ合いを深め、その命と向き合う中で共に成長していきたいと考えています。一人ひとりのかけがえのない命の重さに触れることこそ、私達の目指す看護です。誰に対しても差別することなく接し、命の重さに尊厳を持って答えることこそ、私達訪問看護ステーションコスモスの使命とも思っています。そんな心ある訪問看護ステーションとして育っていきたいものです。

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